2014.02.26     カテゴリー :   ホイール

Mavic R-sys SLR VS Mavic Ksyrium SLR その2(インプレ編)

さて、引き続きMavic R sys SLRとKsyrium SLRの比較です。前回は見た目や重量等の主にスペック
面の比較でしたが、今回は実際乗り比べてどうなのよというところについて書いてみたいと思います。
既に2500km以上R sys SLRに乗り込んでいる状態からの換装です。
そして換装してから1500kmくらい乗ってます。

まず、なぜKsyrium SLRを買ったかという点からおさらいしておきましょう。
R sys SLRの最大の不満はやはりその乗り心地でした。特にフロントとリアの乗り心地の差がありすぎです。とても同じホイールとは思えません。とにかくフロントが硬い。確かにチューブをPanaracer R'Airに替えて乗り心地は激変しました。ただ、なんと言うんでしょう?衝撃を10段階に分けてみた場合R’Airの効果が大きいのはレベル1から6あるいは7くらいまでの衝撃です。そのレベルの衝撃に関してはすごく効果があります。
ただ、それ以上のレベル7あるいは8から10の大きい衝撃となるとR’Airだけでは手におえないようで手にゴンっと衝撃が伝わります。

そのため、路面状態がいいところだとすごぶる乗り心地が良いのですが、ちょっと大きな段差等があるといきなりゴンっと衝撃がきます。いわば、デレツン?なホイールなわけです。普段は大人しいのにちょっと機嫌を損ねるとすぐきれるみたいな。ツンデレは嫌いじゃないけどデレツンはちょっと(笑)
かと言って普通のチューブにしていつもツンツンされても。。。ねぇ?(笑)
そういう訳でこのホイール、リラックスして乗れないんです。いつ機嫌が悪くなってきれるかとこわごわ様子をみないといけないみたいな(笑)そしてその衝撃はしなやかなフロントフォークを持つCannondale SuperSixEvoでも持て余すところがあります。油断して走っているといきなり手がはじかれるような衝撃がくるというとても長距離を走るには不向きと言えます。そしてそれが顕著にあらわれ、不満を覚えるのが下りです。

正直R sys SLRの下りの評価は高いものが多いのですが、私にはそうは思えません。
確かに横剛性も高くリムの変形も少ないので路面のいいところでの下りだとすこぶるいいんです。
ものすごく正確なラインを狙えますし思ったようにまがっていきます。
ただ、すこしでも路面が荒れてくると前輪が跳ねるような挙動があり怖いのです。ラインはずれるはグリップも抜けそうな感触があってただでさえ、ビビりの私にはとても怖いのです。いえ、実際グリップが抜けたことはありませんけど。R sys SLRの購入、インプレでフロントホイールの挙動が違うと書いたのはこのことです。しかもこれはフロントだけなので乗り心地という点でも下りでの挙動という点でも感覚的に気持ち悪いのです。前後バラバラな動きをするバイクのようで
。そんなこんなで、Ksyrium SLRのフロントだけを海外から取り寄せました。

DSC01571.jpg


届いた、Ksyrium SLR(前輪だけ)のタイヤとチューブを引っぺがし、R sys SLRについているPanaracer R’Airと同じくPanaracer Race L Evo2をKsyrium SLRに付け替えます。

そしてさっそく走ってみました。なんぞこれ?フロントがポヨンポヨンします。(笑)
や、柔らかい?!というのが第一印象です。誤解のないように言っておくとKsyrium SLRは決して柔らかいホイールではないと思います。フロントはむしろ少し硬めと言っていいと思います。
それでも、スポークがしなって戻るのがはっきりわかります。つまりどんだけR sys SLRのフロントが硬いのかってことですね。まぁ、RsysSLRのフロントスポークはただ硬いだけでなく、衝撃を受けたあとほぼ一発で衝撃を消し去るという美点もあるのですが。そのため、通常のスポークであるKsyrium SLRのスポークのしなりが感じ取れるのです。

前後のバランスで言うとKsyrium SLRでもまだフロントが硬めのバランスです。R sys SLRに比べれば柔らかいとはいえ充分シャキッとした乗り味です。しつこいようですがけっして柔らかい訳ではなくダンシング等でフロントに体重をかけてもよれるような感じもなく必要十分以上の剛性はあると思います。むしろこうなるとリアをもう少しシャッキとした乗り心地にしたくなります。
乗り心地に関して言えば、10段階の衝撃のうちレベル1から6あるいは7くらいまでの衝撃はR sys SLRからKsyrium SLRに変えてもあまり変わりません。若干よくなってるかもというレベル。路面の比較的いい道路だとブラインドテストされてもわからないかもしれません。

ただ、やはりそれ以上の大きい衝撃については全く違いますね。道路に穴でも開いてるが歩道の段差に気づかずに突っ込まないと手がはじかれるような衝撃はそうそうないでしょう。なんというかいわゆる普通のホイールの乗り心地でしょうか?もう安心感が違います。もちろん下りでの挙動も普通のホイールのそれで衝撃もよくも悪くもスポークの変形で吸収してくれるので路面追従性がよく安心して下れる感じです。

まぁ、もう少し全般的に小さな衝撃でも乗り心地よくなるかと思いましたが、乗り心地に関してはある意味想定内の範囲で良くなりました。これで大きな不満は解消されました。
ここからは想定外の変化の話です。

正直R sys SLRがいくら丸くて太いフロントスポークだからといってKsyrium SLRよりスポーク2本少ないし、ハブもR sys SLRの方が細い分空気抵抗少なそうだし、空力性能はほぼ期待できないだろうと思っていました。
しかし、実際は予想以上に違いますね。踏み出しはやはり重量が軽い分、R sys SLRの方が軽いんです。ほんとに神経とぎすましてわかるくらいの差ではありますが。
ただ、そこから加速していく時の伸びがほんのわずかではありますが、明らかにKsyrium SLRの方があります。スタートから30km/hくらいのスピードに達する時間がKsyrium SLRの方が早いのです。
そしてもちろん巡航性でもKsyrium SLRの方がいいです。巷ではR sys SLRは35km/hくらいからと言われてますが私の感覚では30km/hくらいの巡航でも違うような気がします。
今の季節向かい風が多いあるいは強いということがあるからかもしれませんが。

もちろんZIPP304からR sys SLRに変更したときは巡航性能に差があるのは仕方ないと思ってましたが、
R sys SLRからKsyrium SLRへの変更でも差があることに驚きました。
50kmやそこらじゃたいして変わりはありませんが、100kmとか150km走った時の疲れがやはり違います。いうまでもなくZIPP304だとさらに楽なんですけどね。

という訳で思った以上に空力性能に差がありました。
これはもちろん平地での話です。登りではどうかとなるとやはり、R sys SLRの方が優位です。
とはいえ、R sys SLRとKsyrium SLRのフロントホイールの重量差75gの差がわかるのかというと単純に75gの錘をつけられてわかるほど違いの分かる男ではありません。
ただ、前回書いたようにおそらくリムだけで50g以上Ksyrium SLRの方が重いでしょうからそれでなんとなく違いがあるような気がするという感じです。恐らく10km程度の峠でも5秒差がつくかつかないかくらいの差しかないかもしれませんね。当然レースなどではこの数秒は大きいのですが、普段の走りの差を考えるとそれこそ決戦用として使うのでもない限りまた、あるいは登りばかりのコースを走ることが多い人以外にR sys SLRをおすすめしたいとは思いません。
もちろん普通に購入するとリアもKsyrium SLRの方が40gほど重くトータルのホイール重量差は100g以上になり登りではさらに大きな差となるかもしれませんが。

因みに最初、Panaracer RaceL Evo2で走ったものの、そのあと、フロントだけMavicのイクシオン・グリップリンクに変えてみました。チューブはR’Airのままで。
フロントだけだとさすがにRaceL Evo2とあまり変わった印象はありません。ほんのわずか転がりが悪く
なった気もします。しばらくはその状態で乗っていましたが、今は後輪もMavic イクシオン・パワーリンクに
交換しています。後輪のRaceL Evo2が約3500kmほど走ってそろそろ限界かという感じでしたので。
パワーリンクにしたら、チューブは後輪もR’Airの方が合っています。ただ、やはり前後RaceL Evo2から
交換すると転がりが重く感じますね。なにより、ロードノイズが大きくなりました。エネルギーが無駄に使われた結果のロードノイズですから、やはり、RaceL Evo2の方が転がりは優秀です。乗り心地やグリップ感はほとんど差がないかも。そのあたりはチューブをR’Airに変えた方が変化の度合いがはるかに大きい感じです。フロントをKsyrium SLRに変えた今でも相変わらずフロント7~7.5Bar、リア8.5~9Barといういびつな空気圧管理ですが、どうしてもフロント硬め、リアは少し柔らかめのバランスに感じるためにそんな状態になってます。

DSC01633.jpg


エグザリットリムによるブレーキ性能についても触れておきましょう。リムサイドを削っていない分Ksyrium SLRの方が剛性が高くブレーキの効きも・・・なんて書きたいところですが、R sys SLRとKsyrium SLRのブレーキの効きに差があるという訳ではありません。

エグザリットリムによってブレーキが効くという話ですが、ネットでの評価を見てみると少し過大に評価されすぎな気がします。もちろん、雨天時の制動性については私も賛同しますが、ドライ時の制動性能についてはあくまで通常のリムに毛が生えた程度だと思って下さい。
正直ブレーキ性能を求めるのであれば、シマノあるいはスラムのブレーキキャリパーを使っている人であれば9000DURAあるいは6800アルテのブレーキキャリパーに変えた方がずっといいと思います。105以下のブレーキキャリパーはもちろんシマノの7900DURAや6700アルテ等のブレーキから変更してもずっと良くなります。
スラムのブレーキコントロール性とDURA7900の制動能力の良いとこどりをしたのがDura9000のブレーキキャリパーで無理にエグザリットに変えるよりも6800アルテ以上のブレーキキャリパーに変える方がずっといいと個人的には思います。

という訳でもしR sys SLRとKsyrium SLRの購入で迷っている方の参考になればと思います。
今回Ksyrium SLRのフロントを導入して大満足で大きな不満は解消されましたが、さらに求めるなら
個人的にはリアのスポークテンションをもう少しあげてシャッキっとさせたい気もします。が、これはしなやかなSuperSix Evoだからそう感じるのであってもっと剛性の高いフレームだとまた違うかもしれませんね。
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